「親子で読書を楽しむ提案」の真意について10/365

先日、当店を知ってくださっている方から

「絵本で子供を笑顔に」という活動をしているんですよね、といわれました。

確かにそう捉えられるかもしれないのですが、自分の思うこととは少し違うな、と感じ

ここに記します。

当店のキャッチコピーは

「親子で読むと、読書はもっと楽しくなる」です。

読書をすることで、いろんな発見や楽しみを感じてほしい。そう思って

このコピーを掲げました。

この「楽しむ」にはいろいろ、あって、たとえば先に述べたように

子供が笑顔になる絵本を楽しむ、という意味もあるのですが、ほかにも

 

嗜む楽しみもあれば
学ぶ楽しみもある。
苦いこともあることを知るのも、楽しみの一つです。

「味わう」が適しているかもしれないけど、ちょっと子供向きじゃない。
だから「楽しむ」と表現しました。

同じ絵本を読んでも、感じ方は人それぞれ。
それは家族である親子も同じこと。

読書をすることで、感じ方の違いを知り、
お互いを知るきっかけになる。

そういった楽しみを、提案しているのがこの活動です。

でも、「絵本で子供を笑顔に、という活動」と指摘され
ああ、そういう受け取られ方もあるのか、と。

もしかしたら、そう受け取っている人は、結構多いのかもしれない。
読書と同じで、文章は心の鏡なので、読んだら読んだだけの受け取り方があります。

改めて、文章で伝えるうえでの難しさを知りました…

できれば、子供を笑顔にするのは、親の役目のままであってほしいな、と思うのです。
絵本にその役目を取られちゃあ、親の楽しみが減っちゃいます。

 

ことばについて考えるとき、いつも浮かぶこの絵本。

 

 

明日にでも、娘と一緒に読もうと思います。

 

★今日の絵本★

ことばのかたち
作 おーなり由子
出版社 講談社
本体価格:1,296円(税込)

取り扱い:あり(オンライン

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