―まーちゃんは学校の図書館でも本を借りに行くのですか?
まーちゃん:よく借りに行きます。常連です(笑)
生徒会の仕事がある日と休館日以外は毎日通っています。
ない本はリクエストすることもあります。
―小学4年生まで絵本と本を並行して読んでいたとのことですが、
初めて読んだ児童書など覚えていますか?
まーちゃん:うーん、なんだろう…ファンタジー系だったと思います。
今も好きで、『ハリー・ポッター』なんかは特にお気に入りです。
ママ:年齢に合わせて送ってくれる配本で、少しずつ文字が多くなったりして読んでいったように思います。
『車のいろは空のいろ』とか。
―ご自宅以外でも、図書館などで本を借りることも多かったのですか?
ママ:図書館にもよく一緒に通いました。毎週火曜日に読み聞かせが行われていて、
時間を作っては参加していましたね。エプロンシアターとか折り紙や手遊びの時間もあるんですけど、
私以外の読み聞かせも聞かせたかったんです。
―家ではできない読書体験を実践されていたのですね。
ママ:あとは、年中頃から通いだした学習塾に文庫コーナーがあって、たくさん本が置いてあったんです。
国語の問題に出たお話の続きが読めるように、宮沢賢治や新美南吉などの本が置いてあって。
―ええ、年中さんから学習塾に通われていたのですか。
ママ:これも、あるとき幼稚園からのお手紙の中の1枚ににチラシが入っていて
『どうしても行かせてほしい!』と何度もお願いされて…
私としては まだ早いと思っていたしお月謝もばかにならないので(笑)
全然行かせるつもりはなかったのですが普段はあまり『どうしても〜〜してほしい!』とかのお願いを
しないのに、これだけは何故か『どうしても行きたい!!』って珍しくずっとお願いするので、
それなら『無料体験』だけ…と。でも、行ってみたらダメでした。『絶対行きたい!』になってしまいました(笑)
―まーちゃんの思いが通じたのですね!
ママ:でも、まーちゃんの場合 演劇もそうだし生徒会などもそうですが
自分で決めて自分で始めた事はず〜〜〜っと続けるんです。
まーちゃん:国語の問題では、おはなしの問題と説明文の問題が出るんです。
おはなしのときになるといつも「やった!」って嬉しくて追加で問題をもらっていました。
―自宅でも、習い事の場でも、常に本があるという環境だったのですね。
まーちゃん:自分の日常に当たり前に本があったので、本を読むことは生活の一部として今もありますね。
学習塾で出会った友達も、問題文の続きが気になって本を手に取る子が多かったので
自然と本好きな友達がいて、本の話をするのが楽しみでした。
まーちゃんの本棚には、児童書から文庫まで幅広い本が並ぶ。
―読書の話ができる友達がいるというのはいいですね。
まーちゃん:友達以外でも、担任の先生が国語の先生なんですけど、
先生が中学生の頃に読んでいた本が、今私が読んでいる本だったりして盛り上がることがあるんです。
―担任の先生と本の話しで盛り上がるなんて、身近に読書の先輩がいるというのは楽しいですね。
まーちゃん:はい、先生から教えてもらう本もあるので、楽しいです。
でも今はInstagramで絵本や本が好きな皆さんと繋がっていて
お薦めの本とか教えてもらえるので、すごく読書の幅が広がったなって感じます。
ママ:本当に、Instagramでの出会いは大切だなっていつもまーちゃんと話してるんです。
―好きなことを続けていると、だんだんと「好き」の輪が広がっていくのは楽しいですよね。
まーちゃん:映画とか音楽もわりと古いものが好きなので、なかなか自分の趣味が
周囲と合わないこともあるんですけど、これからそういったものが好きな人達と出会えるのかなと思うと、
楽しみでもあります。
―私も、社会人になってから特に本で繋がる縁が濃くなってきました。
まーちゃんは、今はどんなふうに本を選んでいるのですか?
まーちゃん:今は学校の図書館で借りることもありますが、本屋さんで本を選ぶことが増えました。
必ず出かける際には1冊以上は本を持ち歩くようにしています。
ママ:本屋さんは本当に好きで、昨日行ったのにまた行きたいって。
あまりにも通いすぎて店員さんから挨拶されるくらいなんです(笑)
―常に本を持ち歩くのは、続きが読みたくなってしまうから?
まーちゃん:なんだろう。本って自分の心のバランスというか、
現実のもやもやと少し距離を取れる時間をくれるというか、
リフレッシュになるので常に1冊は持っていると心が落ち着くというのはあります。
―電車の移動時間とか、ちょっとした時間でも本を読む時間があるとその日の気分が違いますよね。
私も、最近持ち歩いていなかったけどまた持ち歩いてみようと思います。
(つづく)
登場した本
『車のいろは空のいろ』
作/あまんきみこ
出版社/ポプラ社