第三話 「親子おでかけ」に「本」という形を選んだ理由

『あかちゃんと一緒 京都おでかけ手帖』(1,080円)の著者であり

「あかちゃんとおでかけ手帖をつくる会」の代表である早川美咲さんが訪ねてきてくださいました。

お互い、2児の母である立場と言うこともあり、子供とおでかけする大変さ、楽しさについて、語り合いました。

前回のお話では、赤ちゃんと一緒におでかけする楽しみをたくさんの人に伝えたい、という思いから企画を作り始めた、という話をしてくださいました。

作り始める中で、なぜ「紙」という形になったのか?

第三話です。

 

フリーマガジンやWebで、という話もあったのに、

  本という形にこだわったの  はどうしてでしょう?

京都は祇園に代表される東山区、舞妓さんに会える上京区など、

区ごとに個性があるので、区ごとのフリーペーパーにしても需要はあったのかもしれません。

でも、訪れる人は区をまたがって散策するだろうし、区で区切るとたくさんできてしまいます。

 

確かに、中心地の四条河原町は下京区と中京区にまたがっていますものね。

  ひとつひとつ、手に入れるのも大変ですね。

かといって京都でまとめるととてもボリュームは出てしまうし、

乳児連れの場合、ただでさえ荷物が多いのに、

区ごとのフリーマガジンを何枚も持ち歩くのは不便だろうと思い、作るに至りませんでした。

 

アプリやWebについては、どうだったのですか?

アプリやWebは、乗換検索などには大変便利なのですが、

小さい子の前でスマホってなかなかいじれないんですよね。

あー。子どもってスマホ大好きですものね。

 ずっと夢中になってしまいますね。

子供とスマホ

はい。子どもの前でスマホを手にしていると、

子どもが手を出したがって集中して眺めていることが難しいんです。

「ダメ!」なんて言っているとグズり出すし、

子連れでのガイドブックとして使用するには向いていないように感じました。

 

大人がいつまでもいじっていると、子供も拗ねてしまいますし、

  子供に注意がむけられないですよね、特に初めての子供だと、慎重になってしまう。

はい。

だからといって、まったく見せないわけではないんですけどね。

  子供が泣いたら、泣きやむ動画を見せることもあるし。

わかります、それ。

子供に見せるためにスマホって使えるけど、大人がずっと眺めているのは

  難しいな、というのは実体験として感じるところがありました。

  その点ガイドブックだと数人で情報がシェアできる、という利点がありますよね。

そうなんですね。アプリやWebページを見せて

 「どこどこの情報見て教えて!」とかだとわかりづらいですよね。

 

人のスマホだと余計操作に手間取ったりしてかえって時間がかかることもありますし、

  電波が入りにくいとわからなくなってしまう。

その点、ガイドブックだとしるしをつければわかりやすいし、

スマホが苦手なおじいちゃんやおばあちゃんも見て楽しむことができます。

 

ランチをしながら、ガイドブックを広げて子供も一緒に見れる、というのはいいですよね。

子供からおじいちゃん、おばあちゃんまで、みんながすぐに情報を共有できる、

というところに紙ならではの魅力を感じました。

 

2世帯、3世帯で出かけることも増えている今、こういったガイドブックは必要だと思います。

あと、私自身、本を作る、ということに憧れがありました。

いつか、京都に関する本が出せたらいいなぁ、と。

そういった思いも今回の『あかちゃんと一緒 京都おでかけ手帖』を作る

きっかけになったと思います。

 

では、今回の『あかちゃんと一緒 おでかけ手帖』で夢を叶えられたのですね。

まぁ、叶えたといっても、

当時は産後の閉じこもった気分から脱出したい気持ちが強くて、

自分にできるありったけの力を注いだ、という感じでしたね。

結構な額の貯金を崩したりもして、赤字の中がんばりました(笑)

 

つづく

次回は、どのように取材し、本が出来上がったのか、その過程についてお話しいただきます。お楽しみに!

京都おでかけ手帖

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1,080円(配送手数料300円かかります)

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