この絵本を読んでいると初めてのことに対する子供のワクワクした気持ちが伝わってきます。
初めての体験をするのに最適な夏休みがもうすぐやってきますね!
子供たちもワクワクしながら何か新しい体験をこの夏休み中にしたいと楽しみにしているのでしょう。
親たちにとって大型連休は逆に少し大変な期間だと聞いたことがあります。
毎日元気いっぱいの子供たちの色々な大冒険に付き合うのはきっと大変でしょうね。
大人になると初めての体験というもの自体が少なくなったり、
やったことがないことに初チャレンジすることに子供の頃のような純粋なワクワクした気持ちではなく、
「大変そう」という気持ちが勝ることも多くなります。
少し寂しいことですが、そうなる前の子供の内にたくさんのワクワクする初めてを体験させてあげたいですね。
本当にキラキラした目で楽しんでいる子供たちを見ると、
大人の方も自分が純粋だった頃を思い出してなんだか笑顔になってしまいます。
この絵本の主人公が初めてのワクワクとスリルを体験して人生の喜びを見つけたように、
現実の子供たちもセミの声が響く中、輝いた目で出かけて、
ワクワクとスリルの夏休みを過ごしてまたひとつ成長するのでしょう。
フランス人のように子供がいても大人もバカンスを存分に楽しんで、
素敵な思い出がいっぱいの夏休みにみなさんなりますように!
福本舞衣子
(おしまい)
文・絵/イワン・ポモー
訳/山下明生
出版社/フレーベル館
刊行年/1996年(フランス・1994年)
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著者プロフィール
福本舞衣子
家族とともに1歳でフランスに渡り、計約10年間、幼少期と10代をパリで過ごす。高校時代は、地元フランスの進学校のL文系へ進み、
フランス文学や詩について学ぶ。日本の大学でもフランス語を専攻。現在は日本在住。
著書に『星の王子さまが話してくれた世界一幸せになれる33の言葉』がある。