あのバラとの記憶がさ、
ランプの炎みたいに
眠ってるぼくを包み込んで、
瞬いて見えるって言うんだ。
ぼくがあのバラを誠実に想う気持ちに
すごく感動したんだって。
眠っている星の王子さまを抱きかかえて砂漠を歩いていた飛行士は、
壊れやすい宝物でも運んでいるみたいだと思いながら、
ちょっと微笑んでいる寝顔を見て、感動の気持ちでいっぱいになりました。
何にそんなに感動させられているかというと、
一輪の花に対する誠実さにだと彼は言います。
その花との記憶が眠っている間も彼の中でランプみたいに瞬いている、
でもそんな灯火はちょっとした風ですぐに消えてしまうから、
しっかり守らなければいけないんだとも言っています。
誠実さというものは、必ず人の心を動かします。
何か成し遂げたい、誰かの心を動かしたいと思うのであれば、
まず誠実な心を持つことです。
誠実に伝えれば、必ず何かしら伝わります。言っても無駄、
自分が損するだけと言わずに一度試してみてください。損はまったくないはずです。
むしろ自分を偽らずに済み、清々しいくらいです。
のしかかるストレスや気持ち悪さがなくなって、心が温かくなります。
その温かさに包まれて表情も柔らかくなり、前よりもみんなから好かれるようになるでしょう。
このおはなしは…