4月にはいり、今年度最初の読み聞かせ活動に参加した。
私の担当は6年生。5,6年生の絵本を選ぶとき、ほんの少し緊張する。
この子たちは、どんなことに興味があるだろう。
どんな絵本を読んできただろう。
先生も、興味を持ってもらえるだろうか。
できれば、大人になっても思い出してほしい。
家に帰ったあと、食卓の話題に出ればうれしい。
などなど、つい「いつか手に取って買ってもらえたら」という欲が出てしまって
考えすぎてしまう。
そのくせ、図書館で探す時間を惜しんで自宅にある絵本で済ませてしまうのがいつものパターンで、
今回も結局、自宅にある絵本から2冊、持ち出した。
1冊目に選んだのは、祖母・母・娘の、いびつな関係をほんのり示した、認知症をテーマにした絵本。
『いつか あなたを わすれても』桜木紫乃作/オザワミカ絵(集英社)

高学年に読みたいなぁ、ダメかなぁ。と悩んでいた絵本。
「キス」といった言葉を含んでいるし、愛されていないかも?という話もある。
でも、女性の自立や、母と娘の関係を温かく包んでいる絵本でもある。
かんっぜんに男子は除け者になっているこの絵本。
悩んだものの、ダメなら次から読まなければいい、と決めてこの絵本ともう一冊をカバンに入れた。
担当するクラスの担任、女性の先生だったかなぁ、男性だったらどうかなぁ…と思いながら教室に向かうと、女性の先生でほっとした。
読んだあとの感想はしっかりしたものが多く、認知症の捉え方が変わった、とか、母が認知症になっても悲しまない方法をひとつ知れた、という感想をもらった。
控室にもどったあと、それぞれの読み聞かせ担当の方が持ってきた絵本をまわし読みする時間があって、この絵本も多くの方に読んでもらったら、泣き出した方や、映画みたい、という感想を言ってくれた方もいた。
よかった。読んでよかった。
来年の6年生にも読もうかな。