―インスタグラムを拝見していていつも思うのですが蔵書数の多さに驚きます。
ママ:1年以上も続けているのでさすがに紹介する絵本の数も減ってはいるのですが、
フォロワーさんの皆さんとの交流が楽しくて、最近はまた絵本を買いに行ったり、
と親子で楽しんでいます。
―また新しい絵本との出会いが始まったのですね。
そうですね。
読む楽しみもありますが、絵本収集家のようになっているかもしれません(笑)
―まーちゃんが紹介したことをきっかけに購入した絵本も結構あるんです。
『あなただけのちいさないえ』とか『Baby Food』とか。
ママ:『BabyFood』は海外のお土産でいただいたものなんです。すごく斬新ですよね。
全部野菜って言うのがとてもかわいい。『あなただけのちいさないえ』は衝撃的でした。
すごい考え方と言うか、そうだよね、と思ったり、色んな思いが集まって。
素晴らしいと思った絵本です。大事な絵本ですね。
※BabyFoodとあなただけ~の写真(こちらで撮影)
―絵本を選ぶ際は、ご自身で選ぶのではなく、絵本の配本なども頼まれていたのですか?
ママ:はい、配本もしてもらっていました。
良いものというか、知らなかったものを知ることができたり、自分では選ばない絵本があったり、
新しい発見をくれましたね。
―そもそもの話なのですが、絵本をInstagramで紹介しようと思ったきっかけはなんだったのですか?
まーちゃん:友達が危険物取扱の資格試験を受けて免許を取ったんです。
その話を母としていた時に、なにか免許を取ってみたいねって話になって、
ブックアドバイザーっていう検定ないかなって言って調べてみたんですけど、見当たらなくて。
じゃあ絵本を、ママの20人くらいしかいないインスタで紹介してみたら?
って提案してくれたのががきっかけで始めたんです。
ママ:そしたら、うそでしょ!っていうくらいフォロワーさんが集まって。びっくりしました。
―お二人のInstagramの魅力は、やっぱりなんといっても絵本を聞いていた立場のまーちゃんが
「これは楽しかったな」と自身の思い出とともに紹介していると頃にあると思うんですよね。
ほとんどの親御さんもそうだと思うんですが、絵本を選ぶ時、
どうしても自分の幼少期によかったものを選んでしまう傾向にある。
だから絵本はロングセラーが多いんですね。
それを「子供の立場」であるまーちゃんがいきいきと紹介していると、
自分達が読んでなくても「あ、うちの子も喜ぶかも!」と思える。そんな魅力を感じます。
まーちゃん:ただ自分がやってみたいな、と思って始めただけだったので、
フォロワーさんが増えたときはびっくりしました。
ママ:徐々に「私もほしくなって買いました」というてコメントが増えてきて。
それを読むとだんだんわくわくしてきちゃって。もしかして、役に立ってるんじゃない!?って。
―まさに「ブックアドバイザー」的な活動になったのですね。
ママ:「買いました」とか、皆さんの本棚にまーちゃんの紹介した絵本が並ぶんだって思うと嬉しくって。
役に立っていることが嬉しいんですよね。
泣きながら自分のためだけに読んでいたあの頃が報われるような(笑)
こんな素晴らしい出会いに恵まれて、やっぱり絵本には助けてもらっていますね。
私達にとって、絵本というのは人生のキーワードです。
―特にもらって嬉しいコメントや印象深いものなどありますか?
ママ:「買いました」はもちろん嬉しいんですけど、「疲れているなら休んで」など、
まーちゃんの微細な変化を気づいてくれるコメントをいただくと、
お母さんがいっぱいいるような気持ちになることがあります。
いただくコメントが気遣いに溢れていて、安心感があるんですよね。
―フォロワーさんが増えたとき、戸惑いなどはなかったんでしょうか。
ママ:ありました。20人ほどだったフォロワーさんが200人になったときに会議したんですよ。
どうする? フェードアウトするなら今だよ、と。でも不安が吹き飛ぶくらい皆さん暖かくて。
思いとともにフォロワーが増えてきた感じで。現在に至っては2700人になって、ありがたい限りです。
(つづく)
登場した絵本
『BabyFood』
Saxton Freymann , Joost Elffers
出版社/Arthur a Levine
出版年 2003年
『あなただけのちいさないえ』
作/ベアトリクス・シェンク・ド・レーニエ
絵/アイリーン・ハース
訳/ほしかわなつよ
出版社 童話館出版
出版年 2010年(改訂版)1,404円