おねえちゃん1周年記念に絵本を贈りました。

弟や妹ができたとき、

今まで親の愛情をひとりじめしていたのが

ふたりで分けっこになり、

自分の意志とは関係なく 「おねえちゃん」

になってしまいます。

女の子はお世話好き、といわれていますが、

それでもやっぱり、お父さんお母さんに甘えたいことには

変わりません。

我が家には2人の娘がいます。

妹が生まれてから、長女は「おねえちゃん」として

妹をとても可愛がってくれました。

それでも

妹が昼寝する時、お姉ちゃんは昼寝をせず、

ひとりで遊んでいました。

妹にごはんを食べさせるとき、お姉ちゃんは

ひとりでもくもくと食べていました。

自分と寝ていたはずの母が、朝起きたら妹のそばで

寝ている、ということにも何度も出食わしています。

私の気付いていないところで

もっとたくさん、「ひとり」を味わっていたかもしれません。

先日、次女が1歳の誕生日を迎えました。

次女が1歳になったということは、長女も「おねえちゃん1歳」になったということ。

次女が1歳を迎えたとき、長女にはこの絵本をプレゼントしよう、
と決めていた絵本がありました。
 
 
瀧村有子さんの『ちょっとだけ』という絵本です。

福音館書店さんから出ています。
 

 赤ちゃんが生まれてから、おねえちゃんになった主人公はいろんなことを
「ちょっとだけ」がまんします。
  
手を繋がずにスカートの裾をつかんだり、
牛乳をひとりで入れようとしたり、
ボタンをひとりで留めようとしたり、
公園にもひとりで行ってしまうのです。
 
でも、最後はやっぱりお母さんに甘えたい。
お母さんも、おねえちゃんに甘えてほしい。
  
最後に交わす2人の会話が、いつもの話し方と違うところにも
心がつかまれます。
 
この絵本、いつか長女に読みたいな、と思いつつも
なかなか手が出せませんでした。
妊娠中や生まれてすぐに読んでしまうと、

親の期待を押しつけてしまうんじゃないか、
という不安があったからです。
  
 
でも、この一年、彼女は本当に頑張ってくれました。

私にも妹がいますが、当時、こんなに妹のこと可愛がっていたのかな?

と思うくらい(笑)、妹のことを可愛がってくれました。
  
保育園から帰るとまっさきに「いもうとは?」と訊ね、

ドアを開けるのを待ち遠しく思っている娘。

そばにいてあたりまえの存在として、妹のことを見てくれていました。
 
 
そんな彼女だから、この絵本を贈ってもきっと大丈夫だ、と思い
次女が1歳を迎える日に
「おねえちゃん1周年記念」として贈りました。
 
 
一緒に読むと、普段は絵本のシーンを見ながら解説するのに、
じいっと黙って絵本を見つめています。
 
翌日読んだら、もう主人公の名前を自分の名前にしていました。
すっかり自分と重ね合わせたみたいです。
 
 
この絵本を読んで
「この子もがんばっているんだな」と励みになればいいな、とも思うし
「この子みたいに甘えていいんだ」と甘えてくれればいいな、とも思います。
 
 
みなさんも、
「おねえちゃん1周年記念」のタイミングで絵本を贈ってみませんか?
 
 
当店ではまだ「入荷予定」な状況ですが(泣)
ぜひ本屋さんで問い合わせてみてください。
 
本屋さんはラッピングしてくれるので大型ネット書店とはちがう楽しみがありますよ(^^)

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