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―本を出す、というのは必ずしも書きたいことがすべて書けるわけじゃない、
ということでしたが、書いてみていかがでしたか。
―はじめは絵が多めに配置される予定で、どちらかというと詩集絵本のようなイメージだったみたいです。
でも、私が書くことに夢中になって思うままに書き綴っていたら
「こういうのもいいね」と言ってくださって、今の文章が多い形になりました。
―では、福本さんの思いも反映されているのですね。
語彙力と表現力があったからこそですね。
―ありがとうございます。日本語表現を学んだことも役立ったのかもしれません。
―星の王子さまメインだったのが、福本さんの筆力を見てどちらも活かした本になる。
まさに星の王子さまと福本舞衣子の二人がそろってこそのオリジナルとなったわけですね。
―そう捉えていただけると嬉しいですね。
「いいこと書いてるから絵は挿絵くらいにしましょう」と言っていただけた時は嬉しかったですね。
―発売から二年の歳月が経ちましたが、当時を振り返っていかがですか。
―現実とは思えない。夢を見ているんだろうか、という心地でした。
実感がわかなくて、本屋さんに行って並んでいるのをみて
「ならんでるー!」って。やっと実感できましたね。
―周囲の反応はいかがでしたか?
―買うよ! と周りのみんながとても喜んでくれて。
それを見て私も嬉しくなりました。
学内誌に掲載されたインタビュー記事(写真/福本舞衣子 @fukufukuu)
―本屋さんへは、挨拶など行かれたのですか?
―出版社さんからPOPも作っていただいたので、それを持って挨拶に行きました。
在庫なしの本屋さんも含めると50店舗以上は回りました。
とにかく、歩いて本屋に出会えば挨拶!という感じでした。
―本屋さんの反応はいかがでしたか?
―都心では著者が来るのも珍しくないみたいだったのですが、
こじんまりとした本屋さんへ行くとありがたがってくださいました。
『星の王子さま』という作品をテーマにしているので、著者は無名でも前面においてくださっていたりして驚くこともありました。
―現在も、執筆など活動は続けていらっしゃるのですか?
―はい、このHPで連載していただいている「livred’image~絵本とフランス~」の記事や、
温めている企画もあります。いつか絵本を出したい、
という夢があるので、その夢に向かって取り組んでいるところです。
『星の王子さまが話してくれた世界一幸せになれる33の言葉』は、
専門的な言葉は一切なく、やさしくもみほぐすような言葉で語りかけてくれます。
幼稚園、小学校、高校、大学、そして大人になってからも…
著者の福本さんのそばにはいつも
『星の王子さま』がいたんだな、ということを感じました。
いつも、彼女のピンチを助け、チャンスを運んでくれた王子さま。
王子さまと友達になれたからこそ、
この本は生まれることができたのかもしれません。
苦手を自ら克服し、常に前を見続ける福本舞衣子さん。
これからの活躍も楽しみにしています!
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著者プロフィール
福本舞衣子
家族とともに1歳でフランスに渡り、計約10年間、幼少期と10代をパリで過ごす。高校時代は、地元フランスの進学校のL文系へ進み、
フランス文学や詩について学ぶ。日本の大学でもフランス語を専攻。現在は日本在住。
著書に『星の王子さまが話してくれた世界一幸せになれる33の言葉』がある。
Instagram @fukufukuu