『あかちゃんと一緒 京都おでかけ手帖』（1,380円・送料込）の著者のひとりであり、
「あかちゃんとおでかけ手帖をつくる会」の代表である早川美咲さんが訪ねてきてくださいました。
お互い、２児の母である立場と言うこともあり、子供とおでかけする大変さ、楽しさについて、語り合いました。
前回のお話では、産前産後で見る景色が変わったというお話を話してくださいました。
今回は、「作りたい！」という思いから、どのようにして形になっていったのか、その経緯についておうかがいます。
第二話です
―ちょっと、話が戻ってしまうんですけれど
妊娠中は、つわりなど体調はいかがでしたか？
つわりは、私、なかったんです！わりと順調でした。
―つわりがないのはいいですね。
私は、二日酔いのようなつわりがあって桃しか食べられませんでした（笑）
つわりがないと、外出などの負担はあまりないのでしょうか。
そうですね、あまり負担は感じなかったと思います。
実は、出産前日まで外出していたくらいなんですよ（笑）
外に出るのが好きなんですよね。
―わぁ、すごい。うちは、里帰りだったんですが、周りが坂ばかりの町で。
母に「絶対安静！」と言われて一歩も出してもらえませんでした。
出産前なのに、ストレスが溜まっちゃって。
おでかけって楽しいですよね。
私は、産後になってから家にこもりっぱなしという状態になって。
夫がいないと話す相手もいないし、うつうつとしていました。
だから、産後の環境変化にはすごく戸惑いました。
―出産直後は行動範囲がとても狭くなって、息苦しくなりますよね。
５分、10分、近くのスーパーに行くだけでも楽しい、みたいな。
外に出て何かしたい！ という気持ちがどんどん生まれてくる。
そんな思いを抱えたなか、お子さんとの外出での出来事がきっかけで
「ガイドブックを作ろう！」と思われたのですか？
そうですね。当時は初めての育児、外になかなか出られない、
待機児童で預ける場所がない、仕事ができない…
とマイナスな気持ちがぶわーっと押し寄せてモヤモヤしていたので、
がむしゃらに進んでいました。
―たくさんの思いが原動力になったのですね。
制作は、はじめからすべて１人で取り組んだのですか？
いえ、まずは子育て経験のある友人や知人に相談するところから始めました。
こういうのがあったらいいなぁ、などと話していくうちにだんだんと
「ガイドブック」という形が見えてきたんです。
―１人じゃない、というのは心強いですね。
話していく中で、ニーズがある！ と感じられたのですか？
まず自分が必要としているし、共感して下さる方もいたので、
ニーズはあると思いましたね。
編集の仕事をされている方にも相談したり、
アドバイスをいただいたりしました。
―この本を初めて見たとき、「こんなの、今までなかった！」
という衝撃が走りました。当店で取り扱わせてもらえないかすぐ相談したのですが、
なにより、まずは自分が欲しいと思ったからなんですよね。
京都のガイドブックはたくさんありますが、子連れ目線のものは初めて見ました。
ありがとうございます。
―私も、祖母の家が京都にあってよく行くんです。
でも毎回家に行って近くのお寺や御旅所で遊ぶくらいで。
「京都は大人が楽しむ場所」というイメージが強かったんですね。
もちろん、京都は観光地としての人気はとても高いんですが、
「子連れ」となると急にハードルが高くなってしまって。
企画に共感してくれる方は多いけれど、形にするのは難しいと感じましたね。
―京都は、おひとりさまや大人向けの案内が多いので、
なかなか「ファミリー」という賑やかなイメージはないかもしれませんね。
観光客向けの情報だけだったらネットに溢れているし、
雑誌でもよく取り上げられるので、私たちが作る必要はないかな、とは思います。
家族全員がそろって、気合を入れて行くレジャー的なものではなく、
ちょっとした日に日帰りで楽しく過ごせる場所が京都には多いので、作る価値はあると思いました。
―観光客向けの情報はネットに溢れている、という話ですが、
今回の『あかちゃんと一緒 京都おでかけ手帖』も、
ホームページやフリーマガジンで、と言う話はなかったのですか？
ありました。色々な方に相談する中で、
無料で作れるホームページでやってみるとか、フリーマガジンで作ってみては？とか、
アプリを作ってみたら？という意見をよくいただきましたね。
でも、どれも自分の中でしっくりこなかったんです。
つづく
次回は、親子ででかけるからこそ「本」という形にこだわりたかった、その理由についてお話しいただきます。お楽しみに！
あかちゃんと一緒京都おでかけ手帖 販売中！
1,080円（配送手数料300円かかります）