第五話 「おかげさま」で全国の書店へ

『あかちゃんと一緒 京都おでかけ手帖』(1,380円・送料込)の著者「あかちゃんとおでかけ手帖をつくる会」の代表である早川美咲さんが訪ねてきてくださいました。

お互い、2児の母である立場と言うこともあり、子供とおでかけする大変さ、楽しさについて、語り合いました。

前回のお話では、子連れでの取材や、選定の基準などについて話をうかがいました。

今回は、無事刊行を迎え、いよいよ全国の書店へ並ぶお話しをうかがいます。

第五話です。

 

 

―取材を終えられて、出版化へ動くこととなったと思うのですが、

  出版界と繋がりがないなか、どのようにして出版されたのでしょうか。

これも、なんというか、縁がありまして。

メンバーの義父さんが出版社にいらしたんですね。

ちょうど、福祉や子育てを扱われている出版社さんで、

今回の企画と通じる部分があると感じてくださり、協力を頂けることになりました。

おかげさまで、通常の商業出版と同様に全国の書店に流通することができました。

 

―さきほど、赤字とおっしゃっていましたが、

  編集費や取材費を負担されたのですか?

はい、取材として出かけた飲食代や、本のデザイン代などですね。

メンバー同士出し合って自費で行いました。

デザイナーさんも、大学の先輩に頼んでだいぶ安くして頂いたのですが、

個人で出すとなると、いろいろとかかっちゃって…

 

―200軒以上ものお店を取材されたのですものね。しかも、何度も訪れて、となると…

 お金はかかるけれど、出したい! という情熱が強かったのですね。

そうですね。仕事復帰ができないなか、なにかをやり遂げたい!

という思いはすごくありましたね。

子どもや家計に影響しない範囲で、本作りに投資していました。

赤字といっても、給料を支払うわけではないので、

あくまで貯金が減っただけの話ではあるのですが・・・(苦笑)

 

―でも、私自身もそうですが、この本を見て

  「あ、もっと気軽におでかけって楽しめるんだ!」というふうに感じる親御さんって

  多いと思うんです。早川さんやメンバーの皆さんの情熱が、本と言う形になって、

  今たくさんのご家族に届いて、広がっていっていると思います。

ありがとうございます。

 

―費用がかかると言う点では自費出版でも同じだと思うのですが、

  出版社を選んだ理由はなぜでしょうか。

自費出版だと、手売りや、本屋さんに置いてもらうことから始めないといけません。

子供を抱えながらととても難しいな、と思いました。

置いてもらえる範囲がすごく狭まるしお金のやりとりが難しいけど、

商業出版だと流通が確保されているというのが魅力でした。

全国の本屋さんに置いてもらえる、ということはとてもありがたかったですね。

 

―京都は観光地で人気の場所だから、全国で手にとってもらえるかもしれませんものね。

  実際、本が世に出たときはどんな気持ちでしたか?

挨拶に行っていいものかもわからなかったのですが、

本屋さんに営業というか、挨拶に行ったときに

「あ、ありますよ」と言ってもらえることもあって、とっても嬉しかったです。

 

―本屋さんの営業って、大変ですよね…

  店員さんの手が空いているときを見計らうなど、配慮が欠かせないと聞きます。

  本屋さんでの売れ行きはどうだったのでしょうか。

売れ行きは、まぁぼちぼち…というところから始まりました。

初版の2000冊は書店を中心に、生協や掲載店さんなどでも販売いただき、

大体嫁いでくれました。

 

―それからすぐ、一年ほどで改訂版を出したのは、

  初版の人気が高かったからでしょうか?

はじめはすっごく迷ったんです。注目して頂いたけど、

まだ在庫も少し残っているし、改訂版を出すべきなのか?って…

でも、増刷ではなく出した方がいいよなぁ、という理由が出てきてしまって…

―それは、どんな理由でしょうか。

紹介していたお店の1/6ほどが閉店やリニューアルをして

情報が変わってしまったんです。

 

​―京都は、実は移り変わりが激しい町ですものね。

  でも1/6は大きいですね。でも改訂版を出すにも、お金がかかりますよね。

はい。さすがに二回目も同じ額を自費では出せなかったので、

クラウドファンディングを利用してみよう、と思い立ちました。

 

つづく

 

次回は、クラウドファンディングから改訂版が誕生するまでのお話です。 お楽しみに!

 

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