これまで
本屋の紹介は行っていたものの、店主の自己紹介はしていなかったので
今更ながら自己紹介を行いたいと思います。
親子で読書を楽しむWebメディア&本屋
親子絵本専門店NanuKを運営しています、白熊と申します。
大阪生まれの大阪育ち、
「出版社と本屋さんを繋ぐ場所で働きたい!」と大学卒業後、
出版取次に入社しました。
しかし、現実はそう甘くなく、私が目にしたのはどんどん本屋が閉店していく姿…
本は、思ったより世間から必要とされていない?
いや、本屋が、世間から必要とされていないのか…?
本来、本屋を支えるはずの取次が、なぜ閉店を防ぐことができないんだろう…
一冊の本を、定価で買ってもらうには、どうすればいいんだろう…
そんな思いが、新入社員の自分の心に深く刻み込まれました。
出版業界のなかにいては、変えることはできない。飛び出そう。
そう思い、入社して3年後、退社を決意しました。
退社後は、絵本の本場であるヨーロッパの国をめぐり、本屋をたずね歩きました。
帰国後は、図書館に勤務し、電子書籍の制作現場にも携わっていましたが
やはり、どこかに属しながら別の活動をすることは難しく、
フリーランスのライター兼編集者として、仕事をはじめることにしました。
フリーランスというのは、自由です。
肩書をいくつ持っても、雇用主がいないので咎められることはありません。
もっと、ライターとか、編集とか、ひとつの肩書に縛られず、本の業界を歩いていきたい。
そして、最終目的でもある、本を一冊でも定価で買ってもらう仕掛けをしていきたい。
そんな思いが募って、本屋を始めることになりました。
本の定価は、本を書いた人が、本を編んだ人が、本を世に送り出そうと動いた、すべての人が決めた
「本の価値」「本の真価」です。
できることなら、彼らの決めた本の価値を、上げることも下げることもしたくない。
だから、当店は新刊のみの、定価での扱いとなっています。
同じ本が、古書店で500円、本屋さんで1200円で売られていたら、
そりゃあ古書店で買ってしまいます。
私だって大阪人、いいもんを安く買う、という文化のなかで育ちました。
でも、私は諦めたくない。
定価だからこその、古書店では手に入らない価値を、一冊の本に込めていきたい。
そんな思いで、日々取り組んでいます。
一人で運営しているため、更新できない日もありますが、
ゆっくりでも一歩を踏み出せるよう、これからも努力してまいりたいと思います。
店主