先日、当店を知ってくださっている方から
「絵本で子供を笑顔に」という活動をしているんですよね、といわれました。
確かにそう捉えられるかもしれないのですが、自分の思うこととは少し違うな、と感じ
ここに記します。
当店のキャッチコピーは
「親子で読むと、読書はもっと楽しくなる」です。
読書をすることで、いろんな発見や楽しみを感じてほしい。そう思って
このコピーを掲げました。
この「楽しむ」にはいろいろ、あって、たとえば先に述べたように
子供が笑顔になる絵本を楽しむ、という意味もあるのですが、ほかにも
嗜む楽しみもあれば
学ぶ楽しみもある。
苦いこともあることを知るのも、楽しみの一つです。
「味わう」が適しているかもしれないけど、ちょっと子供向きじゃない。
だから「楽しむ」と表現しました。
同じ絵本を読んでも、感じ方は人それぞれ。
それは家族である親子も同じこと。
読書をすることで、感じ方の違いを知り、
お互いを知るきっかけになる。
そういった楽しみを、提案しているのがこの活動です。
でも、「絵本で子供を笑顔に、という活動」と指摘され
ああ、そういう受け取られ方もあるのか、と。
もしかしたら、そう受け取っている人は、結構多いのかもしれない。
読書と同じで、文章は心の鏡なので、読んだら読んだだけの受け取り方があります。
改めて、文章で伝えるうえでの難しさを知りました…
できれば、子供を笑顔にするのは、親の役目のままであってほしいな、と思うのです。
絵本にその役目を取られちゃあ、親の楽しみが減っちゃいます。
ことばについて考えるとき、いつも浮かぶこの絵本。
明日にでも、娘と一緒に読もうと思います。
★今日の絵本★
ことばのかたち
作 おーなり由子
出版社 講談社
本体価格:1,296円(税込)
取り扱い:あり(オンライン)