こんにちは!
連載第2回目の絵本は『くまのサーシャはなくしやさん』(1300円)です。
原作のフランス語タイトルは『SACHA PERD TOUT』です。
このフランス語タイトルを直訳すると、
「サシャはなんでもなくす」となります。
それを『なくしやさん』と訳した末松氷海子さんは素敵なセンスだなと思いました。
タイトルのとおり主人公はクマのサーシャ。
実は私、小学生の頃から熱烈なクマファンだったんです。
イラストを描くのが大好きだった私は当時クマばっかり描いていて、
鼻の大きなクマを自分のお気に入り分身キャラクターとして、ノートや、工作物に必ず描いていました。
クマのイラストが描かれたグッズを集めていたので、
両親からのプレゼントも当時はほとんどがクマのモチーフのものでした。
昔、気に入って読んでいた児童書もクマが出てくるものがほとんどです。
味のあるティディベアが大好きで、中学生になってからも足しげくティディベアショップに通ったりしていました。
ご多分にもれず『くまのプーさん』も好きでした。
好きすぎて、ついにはクマを飼いたいなんていう思いを抱くようになり、
学校の新しいクラス初日の自己紹介で「私の夢は作家とクマを飼うことです!」と言いました。
あの頃は本気だったのですが、みんなにはウケ狙いだと思われたみたいで、担任の先生に最初の保護者面談で
「ユニークな子ですね」と母が言われていたことが懐かしいです。
ご安心ください、今はもうクマを飼うという夢は抱いていません。
そんなクマ好きな私が紹介する『くまのサーシャはなくしやさん』は
1994年に出版された、文:クレール・マジュレル(Claire Masurel)、絵:ローラン・リエナール(Laurent Liénard)の絵本です。
■作家の故郷ノルマンディーの風景
■フランス流「すぐ叱らない」「すぐ手助けしない」子育て
■小さなクマとサーシャの関係
■日曜大工が好きなフランス人
■親にとって一番のプレゼントは子供の出来ることが増えること
というテーマで、
明日から毎日更新していきます。お楽しみください!
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くまのサーシャは なくしやさん
文/クレール・マジュレル
絵/ローラン・リエナール
訳/末松氷海子
出版社/童話館出版
刊行年/2006年(フランス・1994年)
価格/1300円(税抜)
当店取り扱い/入荷待ち
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著者プロフィール
福本舞衣子
家族とともに1歳でフランスに渡り、計約10年間、幼少期と10代をパリで過ごす。高校時代は、地元フランスの進学校のL文系へ進み、
フランス文学や詩について学ぶ。日本の大学でもフランス語を専攻。現在は日本在住。
著書に『星の王子さまが話してくれた世界一幸せになれる33の言葉』がある。